魚醤とは魚で作る醤油のこと。味元は天草の海で水揚げされたばかりのカツオ、イワシ、サバ使って仕込む逸品。まず獲れた魚を丸ごと一匹新鮮なうにミンチし、塩を加える。水を足し、木べらでかき混ぜながら常温で1年半以上熟成させる。さらしで濾した後、水で塩分調整を行い火入れをする。その時に牛深産の昆布を入れて旨味を足すのが同店オリジナルの製法。自然の力で発酵させた無添加の調味料の出来上がりだ。 西岡勝次商店は昭和初期かち雑節の製造・販売を行ってきた。魚醤は西岡勝成さんがそもそも始めたものだが、現在では息子の勝太郎さんが引き継ぎ、手作業で製造している。「うどんやそばの出汁に隠し味として入れるとコクが増すし、刺身の醤油に少したらしても味が引き立ちます」と西岡さん。普通の醤油8割に味元を2割加えて、通常の醤油として使ってもいいそうだ。カツオ、イワシ、サバがあり、ブレンドしていないため、それぞれの味の違いを楽しむことができる。 「初めての人におすすめなのは、クセが少ないカツオ。3種とも香りが強いので、入れすぎないように少しずつ使ってください」と教えてくれた
合資会社 西岡勝次商店
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