天草晩柑ようかん

なめらかな肌合いに、ちりばめられた天草の恵み。

 天草晩柑の甘露煮が練り込まれたようかんは、まるで薄暮に浮かぶ三日月のような美しさ。一口食べると、すっきりとした柑橘系の味わいの後から、ほのかに感じられる果皮の苦み。「天草晩柑のさっぱりとした酸味と上品な甘さを味わっていただけます」と語るのは、8代目の黒瀬友希さん。
 天草晩柑の果汁をおしみなく使うことで、甘酸っぱいフレッシュな味を追求しつつ、仕上げにジャムや甘露煮、果皮をプラスし、深みのあるコクとほのかな苦みをプラス。果汁、ジャム、甘露煮の配合や、しっとりとした口触りなど、晩柑のおいしさを丸ごと表現するために、試行錯誤を繰り返して生まれた逸品だ。
 明治初期の創業以来、代々受け継がれたこだわりの製法で作られるようかんは、若き8代目により新たな味が生まれている。

増田屋 黒瀬製菓舗

〒863-2507 熊本県天草郡苓北町富岡3243
TEL/FAX:0969-35-0119
http://kuroseseikaho.info/

Follow me!

  • follow us in feedly

海味の塩ようかん海味の塩ようかん

鯛魚醤原液

関連記事

  1. 祈りの郷 乳菓饅頭﨑津Nanban

    2018年、「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産の一つとしてユネスコの世界文化遺産に…

  2. 杉ようかん

    杉ようかん

     天草の歴史を今に伝える﨑津天主堂を背に細い路地を歩くと、地元の人たちが集まる『南風屋』がある。約2…

  3. 天草大王鍋

     背丈は約90cm。昭和初期に絶滅し、2000年に復活した日本最大級の体格を誇る地鶏「天草大王」の肉…

  4. 匠特製 天草五縁

     九州本土と天草諸島を結ぶ「天草五橋」。与謝野寛が天草を中心とした九州旅行記をしたためた「五足の靴」…

  5. あまくさ晩柑チーズケーキ

    あまくさ晩柑チーズケーキ

    海と山が隣接する天草。日照量も多く暖かい上に海からの潮風を受け、さまざまな種類の柑橘が栽培されている…

  6. あんぐり

    天草の石工と、窯元の職人の伝統と技術が見事に合わさって生まれたスピーカー。ユニット部分は海鼠釉(なま…

  7. 天草荒波鯛の味噌漬け

     天然に近づけるために、波の荒い外海に大型の養殖場を作り、稚魚から徹底管理。ハーブやポリフェノールを…

  8. 四郎の初恋

    四郎の初恋

    天草と言えば「いちじく」、いちじくと言えば「あまくさ」というくらい歴史あるフルーツなんです。昔は「南…

PAGE TOP
PAGE TOP