杉ようかん

レア度満点 しっとり感は一日限定

 天草の歴史を今に伝える﨑津天主堂を背に細い路地を歩くと、地元の人たちが集まる『南風屋』がある。約220年前に琉球王の使節団から伝授されたものの、一旦は途絶えた”杉ようかん”を味わえる店だ。「地元の有志で復活させましたが、味の再現には苦労しました。昔の味と食感を知る地元の方たちに何度も試食してもらったんです」と、代表の宰川壽之さん。うるち米はせいろで蒸し、石臼と杵で丁寧について餅にする。薄く伸ばして手作りのあんを包み、再度蒸す。今も昔ながらの製法で、手間をかけて一つずつ手作りして仕上げていく。 縁起が良いと引く、鮮やかな紅色にもこだわりあり。添加物の不使用を第一に、探しまわって選んだのは天草産のドラゴンフルーツだ。果汁に少しの酢を加えてある。これに、軟らかなものを選んで摘んだ杉の葉を乗せる。「先人の知恵ですね。杉は保水性と殺菌力を備えているようですよ」という。控えめな甘さのあんを包む餅は、しっとりと軟らかな口当たり。しかし、保存料を使わないため、この食感は1日限定。「﨑津を訪れないと食べられない」ことにもこだわる、伝承の味である。

南風屋(はいや)

〒863-1204 天草市河浦町崎津454
TEL:0969-79-0858
FAX:0969-79-0809

  • follow us in feedly

天草荒波鯛の味噌漬け

四郎の初恋四郎の初恋

関連記事

  1. 天草荒波 鯛めし

    天草荒波 鯛めし

     昔食べたお婆ちゃんの鯛めしをコンセプトに試行錯誤を重ねた新商品。お米と一緒に炊くだけで本格的な鯛め…

  2. 島々餃子

     天草の梅肉ポークを使った餃子です。こだわりは、それだけではなく地元の有機農法で育てられた野菜をたぷ…

  3. 天草かまぼこ「天領」

    天草かまぼこ「天領」

     "エソ"で作る蒲鉾が店頭に並ぶのは、10月から翌年6月までの8カ月間。「鮮度の良い魚で保存料などを…

  4. 純米焼酎ケーキ 「天草」

    口に含んだ瞬間〝和風生ケーキ〞とも呼べるようなしっとりとした食感に驚かされる。その後、鼻に抜けるまろ…

  5. 天草晩柑ようかん

    天草晩柑ようかん

     天草晩柑の甘露煮が練り込まれたようかんは、まるで薄暮に浮かぶ三日月のような美しさ。一口食べると、す…

  6. 魚醤調味料「味元」

     魚醤とは魚で作る醤油のこと。味元は天草の海で水揚げされたばかりのカツオ、イワシ、サバ使って仕込む逸…

  7. あんぐり

    天草の石工と、窯元の職人の伝統と技術が見事に合わさって生まれたスピーカー。ユニット部分は海鼠釉(なま…

  8. うにからすみ

    うにからすみ

     生からすみとバフンウニをブレンドした画期的な珍味。「日本三大珍味の2つのコラボレーションです」と、…

PAGE TOP