祈りの郷 乳菓饅頭﨑津Nanban

潜伏キリシタンを彷彿とさせる和洋菓子。

2018年、「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産の一つとしてユネスコの世界文化遺産に登録された河浦地区の﨑津集落。日本古来の宗教とキリスト教が共生し続けるこの土地は、今から約400年前に天正遣欧少年使節によって日本に初めてイチジクがもたらされた地といわれている。「登録を記念して﨑津集落にちなんだ乳菓饅頭を作ろうとひらめきました」と代表の明瀬晴彦さんは話す。完成したのは、バターと卵黄、練乳を練り込んだ白あんを、破けないギリギリの薄さまで延ばした皮で包んで焼き上げた菓子。口にするとバターの香りが鼻に抜け、白あんのさらりとした甘さが舌に広がる。洋のものとも和のものともつかない絶妙な味わいだから、濃いめの日本茶はもちろん、紅茶やコーヒーにも合う。飾り気のない饅頭だが、中にはプチッとした食感ときゅんとした酸味が印象的な﨑津産イチジクのフィリングをしのばせてある。パッケージには郷土の画家・川上謙二さんが描いた﨑津教会の水彩画。心の中で信仰を守り続けた潜伏キリシタンの姿を紡彿とさせる名菓の誕生だ。

天草飴本舗 菓子工房えすぽると

〒863-2171 天草市佐伊津町2140-8
TEL:0969-23-6827
FAX:0969-23-6875
http://amaame.com/

  • follow us in feedly

四郎の初恋ショコラ四郎の初恋ショコラ

匠特製 天草五縁

関連記事

  1. 純米焼酎ケーキ 「天草」

    口に含んだ瞬間〝和風生ケーキ〞とも呼べるようなしっとりとした食感に驚かされる。その後、鼻に抜けるまろ…

  2. 天草晩柑ようかん

    天草晩柑ようかん

     天草晩柑の甘露煮が練り込まれたようかんは、まるで薄暮に浮かぶ三日月のような美しさ。一口食べると、す…

  3. 天草いちじくフロマージュ

    「天草のフルーツを使ったフレッシュな生ケーキです」と、オーナーシェフの桑田洋平さん。デコポンの香りが…

  4. 島々餃子

     天草の梅肉ポークを使った餃子です。こだわりは、それだけではなく地元の有機農法で育てられた野菜をたぷ…

  5. 天草南蛮柿ようかん

    天草南蛮柿ようかん

    「ようかんの材料は、あんこと砂糖、寒天のみ。だからこそ、素材や作り方で、大きく味が変わるんです」と語…

  6. 天草かまぼこ「天領」

    天草かまぼこ「天領」

     "エソ"で作る蒲鉾が店頭に並ぶのは、10月から翌年6月までの8カ月間。「鮮度の良い魚で保存料などを…

  7. 魚醤調味料「味元」

     魚醤とは魚で作る醤油のこと。味元は天草の海で水揚げされたばかりのカツオ、イワシ、サバ使って仕込む逸…

  8. 天草白磁の アクセサリー

     天草は陶磁器の里でもあるんです。天草でとれる「陶石」は純度が高く有田焼にも使われているほどです。天…

PAGE TOP