「ようかんの材料は、あんこと砂糖、寒天のみ。だからこそ、素材や作り方で、大きく味が変わるんです」と語るのは、八代目の黒瀬友希さん。明治初期の創設以来、吟味を重ねた素材とこだわりの製法が、ようかんそのものの繊細な味を生み出していいる。手作業で練り上げられるようかんを使って作られたのが「天草南蛮柿(あまくさいちじく)ようかん」と「海味(うみ)の塩ようかん」だ。天草が日本初伝来の地と言われるイチジク。「天草南蛮柿ようかん」は、天草産の完熟のイチジクのみを、少量ずつ手作業でジャムにしたものを練り込んだ一品。「大量に仕込むと香りが飛ぶので、鍋につきっきりで少量ずつジャムを作っています」と語る黒瀬さん。
増田屋 黒瀬製菓舗
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